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証券口座を開いたら最初にやっておく設定:ログインの守り方・通知・出金先・配当の受け取り方

「口座開設が完了しました」というメールが届くと、すぐに何かを買わなければいけないような気持ちになります。でも、少し待ってください。口座ができた直後は、お金を入れる前に「守り」の設定をしておくのにいちばん良いタイミングです。

というのも、2025年以降、実在の証券会社をよそおった偽サイトでIDとパスワードを盗まれ、他人に口座を勝手に使われる被害が続いています。金融庁は「インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引にご注意ください」というページを設けて、2026年10月9日にも更新しています。

この記事では、金融庁と日本証券業協会が利用者に呼びかけている内容をもとに、口座ができたら最初にやっておく設定を順番に並べます。どの証券会社でも共通する考え方なので、画面の細かい操作は各社のヘルプで確認してください。

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この記事は「設定」の話です。何を買うか、いつ買うかの話はしていません。口座ができても、すぐに買う必要はありません(口座開設の流れ)。

まず何から?設定の順番

  1. 公式サイトをブックマークする/公式アプリを入れる

    以後は、メールやSMSのリンクからログインしない

  2. パスワードを見直す

    長く、ほかのサービスと使い回さないものにする

  3. 多要素認証を有効にする

    パスキーなど、フィッシングに強い方式が選べるならそれを選ぶ

  4. 通知サービスを有効にする

    ログインや取引、出金があったときに気づけるようにする

  5. 出金先の銀行口座を確認する

    本人名義の口座が正しく登録されているか見る

  6. 口座の種類と配当金の受け取り方を確認する

    特定口座・NISA・配当金の受取方式が、申し込んだとおりになっているか見る

上から順に、なぜ必要かを説明します。

ログインはどう守ればいい?

公式サイトはブックマークから開く

金融庁と日本証券業協会は、どちらもメールやSMSのリンクからログインしないよう呼びかけています。見覚えのある送信者のメールでも、リンクは開かない。証券会社のサイトには、事前に登録した正しいURLのブックマークか、公式アプリから入る。これが基本です。

証券会社からのお知らせも、メールのリンクではなく、公式サイトや公式アプリの中で確認する習慣をつけておくと迷いません。

パスワードは「長く・使い回さない」

金融庁の注意喚起では、パスワードについて次のように書かれています。

呼びかけ意味
使い回さないほかのサイトから漏れたパスワードで、証券口座に入られるのを防ぐ
できるだけ長くする推測されにくくする
単純なものを避ける誕生日や連番などは使わない
不審なときはすぐ変える偽サイトに入力したかもしれないときは、すぐ変更する

日本証券業協会は、インターネットカフェやホテルなど不特定多数が使う端末でのログインや取引を控えること、公共の無料Wi-Fiに注意することも挙げています。

多要素認証(パスキー)を有効にする

多要素認証とは、パスワードに加えて、スマホでの確認など別の手段でも本人かどうかを確かめる仕組みです。金融庁は、ログイン時・取引時・出金時・出金先口座の変更時に多要素認証を有効にするよう呼びかけています。

さらに、パスキー(スマホやパソコンの指紋・顔認証などで本人確認する方式で、偽サイトにだまされにくい)が提供されたら、速やかに設定するよう案内しています。日本証券業協会も、証券会社の案内に応じてパスキーなど「フィッシング耐性のある認証」に切り替えるよう求めています。

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パスキーをクラウドに保存する場合は、AppleアカウントやGoogleアカウントの側にも多要素認証を設定して、しっかり管理するよう日本証券業協会が呼びかけています。パスキーの登録も、公式サイトか公式アプリから行ってください。

いつもと違う画面が出たら入力しない

日本証券業協会は、普段と違うログイン画面、不自然なポップアップ、追加の個人情報の入力を求める画面が出ても情報を入力しないこと、ブラウザで普段しないキー操作を求められても実行しないことを挙げています。少しでも「おかしい」と感じたら、いったん閉じて、ブックマークから開き直してください。

通知と、口座の見回り

金融庁は、証券会社が用意している通知サービス(セキュリティを強める機能)を有効にして、不審な取引に注意すること、口座の状況をこまめに確認することを呼びかけています。

ログインや注文、出金のたびにメールやアプリの通知が来るようにしておけば、自分が操作していないのに通知が来たとき、すぐに気づけます。通知の種類や設定場所は証券会社によって違うので、各社の「セキュリティ設定」「通知設定」のページで確認してください。

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通知メールの中のリンクから、そのままログインする

通知そのものを装った偽メールもあります。通知を見て気になったら、メールのリンクではなく、ブックマークか公式アプリから口座を開いて確かめます。

出金先の口座と、登録情報の確認

証券口座からお金を引き出すときの振込先(出金先口座)は、申し込みのときに登録した銀行口座です。口座ができたら、名義・銀行名・口座番号が正しいかを一度見ておきます。金融庁が多要素認証をかける場面として「出金先銀行口座の変更時」を挙げているのは、ここを書き換えられるとお金を持ち出されてしまうからです。

あわせて、住所・電話番号・メールアドレスが正しいかも確認します。重要なお知らせが届かないと、異変に気づくのが遅れます。

口座の種類と、配当金の受け取り方

申し込みの画面で選んだ内容が、そのとおりになっているかも確かめておきます。

口座ができたら確かめること
  • 特定口座(源泉徴収あり/なし)か一般口座か、選んだとおりになっている
  • NISA口座を申し込んだ場合、開設の手続きが終わっている(税務署の確認に日数がかかることがある)
  • 配当金の受け取り方(受取方式)が何になっているか、確認した
  • 出金先の銀行口座が本人名義で正しい
  • 多要素認証と通知サービスが有効になっている

特定口座の選び方は特定口座と一般口座の記事で説明しています。

配当金の受け取り方は、見落とされやすい項目です。NISA口座で持つ国内株式の配当金を非課税で受け取るには、「株式数比例配分方式」という受け取り方を選んでおく必要があります(国税庁 No.1535)。しかもこの設定は、ほかの証券会社の口座にも共通で効きます。詳しくは配当金の受け取り方の記事(近日公開)で説明します。

もし、身に覚えのない取引があったら?

金融庁と日本証券業協会は、身に覚えのないログイン・取引・出金があった場合、速やかに証券会社の問い合わせ窓口に確認するよう案内しています。日本証券業協会は警察への相談も挙げています。

金融庁 金融サービス利用者相談室0570-016811平日10時〜17時。IP電話からは 03-5251-6811

出典:金融庁「インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引にご注意ください」(令和8年10月9日更新、2026年10月25日確認)

なお、株や投資信託の値動きによる損失は、こうした設定とは関係なく起こります。投資した商品の値下がりで、元本を割り込むことがあります。設定は「他人に口座を使われない」ための準備であって、値下がりを防ぐものではありません。

公式サイトで設定の手順を確かめる

設定画面の場所や、選べる認証方式は証券会社ごとに違います。お使いの証券会社の公式サイトで「セキュリティ」「多要素認証」「パスキー」のページを確認してください。

投資にはリスクがあります。元本割れのおそれがあります。手数料・条件は申し込み前に公式サイトでご確認ください。

まとめ

  • 口座ができたら、お金を入れる前に「守り」の設定をする
  • ブックマークか公式アプリから入る。パスワードは長く、使い回さない
  • ログイン・取引・出金・出金先の変更に多要素認証。パスキーが選べるなら設定する
  • 通知サービスを有効にして、口座をこまめに見る
  • 出金先口座、口座の種類、配当金の受け取り方を確認する

次に読む

出典(いずれも2026年10月25日確認)

ご注意 この記事は一般的な情報の提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言ではありません。投資の判断はご自身で行ってください。投資にはリスクがあり、元本割れのおそれがあります。
数字と出典について 制度・税率・手数料の数字は、記事中の出典(金融庁・国税庁・日本証券業協会・各証券会社の公式サイト)を2026年10月25日に確認して書いていますが、制度改正や料金改定で変わることがあります。最新の内容は、出典のページと各社の公式サイトでご確認ください。税金の個別の判断は税務署・税理士へご相談ください。
#口座開設後#多要素認証#パスキー#フィッシング#出金先口座#セキュリティ

書いているのは

はじめての証券口座ノート編集部。証券会社・金融機関の関係者ではなく、ファイナンシャルプランナーなどの資格も持っていません。 「口座を作るとき、何を読めばよかったのか」を、金融庁・国税庁・日本証券業協会などの一次情報を読み直して、はじめての人向けに言い換えて整理しています。特定の銘柄や証券会社はすすめません。

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